【献血】一度行くとDMや電話がしつこい?登録情報の削除・連絡停止を依頼する方法
「軽い気持ちで献血に行ったら、忘れた頃に何度も電話がかかってくるようになった」 「『血液が足りていません!』という切実なハガキやメールが毎週届いて、プレッシャーを感じる」
善意のボランティアであるはずの献血。しかし、一度登録すると、日本赤十字社(血液センター)からの熱烈なラブコールに悩まされる人が後を絶ちません。 特に、有効期限の短い「成分献血」や、希少な血液型の方は、ターゲットにされやすい傾向があります。
「もう行きたくないわけじゃないけど、催促されるのは嫌だ」 「個人情報を完全に消して、二度と連絡しないでほしい」
そう思っても、どこに連絡すればいいのか、どう伝えれば角が立たないのか迷いますよね。 この記事では、献血ルームからのしつこい勧誘(電話・メール・DM)をピタリと止める設定方法と、登録情報の削除依頼について解説します。
なぜ、あんなにしつこく電話が来るのか?
まず、敵(?)の手口を知っておきましょう。彼らが必死になるには理由があります。
- 血液の「有効期限」が短い 特に血小板製剤は「採血後4日間」しか持ちません。常に新鮮な血液が必要なため、在庫が減ると過去の協力者リストの上から順に電話をかけまくります。
- 「ラブラッド」会員登録 Web会員サービス「ラブラッド」に登録する際、デフォルトで「メール・DM・電話による依頼」を受け取る設定になっていることが多いです。
- あなたの血液が「優良」だから 血管が太い、血液の濃さが基準値以上、過去に副作用がなかったなど、ドナー適性が高い人ほど「優良顧客」としてリストアップされます。
とはいえ、これらはあくまで血液センター側の事情。 あなたの生活を脅かしていい理由にはなりません。毅然とした態度で「NO」を突きつけて大丈夫です。
レベル1:【Web・アプリ】メールとLINEを止める
「ラブラッド(Love Blood)」に登録している場合、設定変更だけで通知を止めることができます。 電話やハガキは来ていないけれど、メールがウザいという場合はこれで解決です。
手順:
- ラブラッドのマイページにログインする。
- 「登録情報の変更」または「通知設定」メニューを開く。
- 以下の項目のチェックを「受け取らない」に変更する。
- 献血依頼メール
- キャンペーン情報メール
- LINE通知メッセージ
これで、デジタルな勧誘は止まります。 ただし、システム反映に数日かかるため、直近の1〜2通は届く可能性があります。
レベル2:【電話・ハガキ】物理的な勧誘を止める
これが一番のストレス源です。 ラブラッドの設定を変えても、電話とハガキ(DM)は別枠で管理されていることがあり、止まらないケースがあります。
確実に止めるには、「管轄の血液センター」に直接電話して削除依頼をするのが最短ルートです。
どこに電話すればいい?
かかってきた電話番号(着信履歴)に折り返すか、ハガキの差出人になっている「〇〇県赤十字血液センター」の「献血推進課(または登録課)」に電話します。
【会話スクリプト】電話・ハガキ停止の依頼
怒鳴る必要はありません。事務的に「連絡不要」と伝えるだけでOKです。
あなた: 「すみません、そちらに献血者として登録している〇〇(氏名)と申します。 これまで協力させていただきましたが、現在は都合がつかず、献血に行くことが難しい状況です。 つきましては、自宅へのハガキの送付と、電話での依頼を全て停止していただけますでしょうか」
担当者: 「差し支えなければ、理由をお伺いしてもよろしいですか?(体調不良などですか?)」
あなた: 「仕事(または学業・育児)が多忙で、時間が取れないためです。 今後、協力できるようになったら自分から行きますので、こちらからの連絡以外は控えてください」
担当者: 「承知いたしました。登録情報から連絡不可の設定をさせていただきます」
これで、「連絡不可フラグ」が立ち、リストから除外されます。
【裏技】「服薬中」と言えば一発で止まる
もし、引き止められたり、理由を根掘り葉掘り聞かれるのが面倒な場合は、最強の断り文句があります。
「最近、体調を崩して薬を飲み始めたので、当分行けません」
献血には厳格な「服薬基準」があります。 薬を飲んでいるドナーからは採血できないため、担当者は「そうですか、お大事になさってください」と言って電話を切らざるをえません。 さらに、「恒久的な服薬(血圧の薬など)」を匂わせれば、向こうから「では、依頼リストから外しておきますね」と提案してくることもあります。
レベル3:【個人情報削除】データを完全に消してほしい
「二度と行かないから、私の個人情報をデータベースから完全に消去してほしい」
こう考える方もいるでしょう。 しかし、結論から言うと、献血の記録(採血データ)を完全に削除することは法律上できません。
なぜ削除できないのか?
「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律(血液法)」などの規定により、誰の血液がどの患者に使われたかをトレーサビリティ(追跡可能)にする義務があるためです。 輸血による感染症事故などが起きた際、原因を特定するために、あなたのデータは最低10年間(一部は永久)保管されます。
「連絡停止」が事実上の削除
データそのものは消せませんが、「連絡先(電話番号・住所)を使用不可にする」ことは可能です。
電話で依頼する際に、「個人情報の利用停止(DM・電話の拒否)」を強く申し入れれば、あなたのデータは「保管されているだけの塩漬けデータ」になり、実質的に削除されたのと同じ状態になります。
よくある質問とトラブル対処
Q. 引っ越したのに、転送でハガキが届く。どうすればいい?
A. 「受取拒否」をして送り返すのが一番早いです。 届いたハガキ(未開封に限る)の表面に、赤ペンで「受取拒否」と書き、認印を押してポストに投函してください。 これで郵便局から血液センターに返送され、「この住所にはもう住んでいない」ことが伝わります。自動的にリストから外れます。
Q. 着信拒否しても大丈夫?
A. 全く問題ありません。 借金の督促ではないので、着信拒否をしたからといって法的措置を取られることはありません。 ただし、別の番号(携帯や別の支所)からかかってくるイタチごっこになる可能性があるため、一度出て「もうかけないで」と伝える方が精神的に楽です。
Q. 街頭の呼び込みがしつこい時は?
A. 「今日薬飲んでるんで」でOK。 ティッシュを配っているスタッフや、「お願いします!」と声をかけてくる人には、立ち止まらずに「ごめんなさい、薬飲んでるんで無理です」と言い捨てて通り過ぎましょう。これ以上追いかけてきません。
まとめ:善意は「強制」されるものではない
献血は素晴らしいボランティアですが、あなたの生活を犠牲にしてまで応える義務はありません。 「しつこい」と感じた時点で、それはもうボランティアの域を超えています。
- ラブラッドで通知をオフにする。
- 電話で「連絡不可」を申し入れる。
- 面倒なら「服薬中」を理由にする。
この3ステップで、静かな日常を取り戻してください。 気が向いた時に、ふらっと立ち寄るくらいが、一番長く続く社会貢献の形です。
【免責事項】 本記事は日本赤十字社の献血基準および個人情報保護法に基づいて解説しています。献血記録(血液型や感染症検査の結果など)の保管期間は法律で定められており、本人の希望があっても即時削除はできません。また、血液センターの対応方針は地域によって異なる場合があります。重大な副作用被害救済制度の申請等が必要な場合は、データが必要になることがありますのでご注意ください。