Salesforceの契約終了手順|更新通知期限(30日前ルール)に注意【退会・解約】
世界トップシェアのCRM「Salesforce(セールスフォース)」を解約したい、あるいは利用しないユーザー分のライセンス数を減らしたい。 導入効果が出なかった、コスト削減、HubSpotやkintoneなど他ツールへの移行などが主な理由でしょう。
Salesforceの解約で最も注意すべきなのは、契約更新日の30日前(契約によっては60日前など)という通知期限の厳しさです。 この期限を1日でも過ぎると、翌年も契約が自動更新され、年間契約分の高額な請求が確定してしまいます。
この記事では、自動更新を止めるための期限確認と、具体的な解約・ライセンス削減の手順を解説します。
この記事でわかること
・ 解約通知はいつまでに出せばいいか(契約書の確認)
・ 解約またはライセンス削減の申請方法
・ 解約前にやっておくべきデータのエクスポート
最重要:解約通知期限(30日前ルール)を確認する
Salesforceの契約は、基本的に年間契約の自動更新です。 解約(全解約)または契約内容の変更(ライセンス数の削減・Editionのダウングレード)を行いたい場合、契約更新日の前日ではなく、契約書に定められた通知期限までに申し出る必要があります。
一般的な通知期限 ・ 多くの契約:契約更新日の30日前まで ・ 一部の契約:契約更新日の60日前、90日前などの場合あり
確認方法 お手元の「注文書(Order Form)」または「MSA(マスターサブスクリプション契約書)」を確認してください。 不明な場合は、Salesforceの担当営業(Account Executive)にメールで「次回の更新日と、解約通知の期限を教えてください」と問い合わせるのが確実です。
注意 この期限を過ぎてから「解約したい」と伝えても、原則として認められず、翌1年分の支払義務が発生します。B2B契約のため、消費者契約法のような保護はありません。
手順1:担当営業へ連絡する
Salesforceには、Web管理画面上に「解約ボタン」はありません。 全て担当営業(Account Executive)を通じた手続きが必要です。
連絡手段 ・ 担当営業へ直接メールまたは電話 ・ 担当者が不明な場合は、Salesforceのヘルプ&トレーニングポータルから問い合わせ
伝える内容 ・ 全解約の場合:「次回の契約更新を行わず、全契約を終了したい」 ・ 一部削減の場合:「ライセンス数を現在の〇〇IDから、〇〇IDへ減らしたい」
担当営業に連絡すると、引き止めや活用提案を受けることがありますが、意思が固い場合は「決定事項です」と伝えて、手続きを進めてもらいます。
手順2:減数・解約の申込書にサインする
担当営業が手続きを行うと、電子署名(DocuSignなど)で「解約申込書」や「更新停止の合意書」が送られてきます。 内容を確認し、期限内に署名してください。 この署名が完了して初めて、解約手続きが確定します。口頭やメールで伝えただけでは完了していない場合があるので注意が必要です。
手順3:データのエクスポート(バックアップ)
解約日が到来すると、Salesforceの組織(環境)にログインできなくなり、データは一定期間後に完全に削除されます。 必ず契約終了日までに、必要な顧客データや商談データを外部に取り出しておく必要があります。
データのエクスポート方法
- 設定メニューから「データのエクスポート」を開く
- 「マンスリーエクスポートサービス(ウィークリーエクスポート)」を利用して、CSVファイルとして全データをダウンロードする
- または、「データローダ」ツールを使用して必要なオブジェクト(取引先、商談など)を抽出する
特に「添付ファイル(ドキュメント)」や「メモ」などはエクスポートの手順が複雑な場合があるため、余裕を持って作業を行ってください。
よくある質問
Q. 契約期間の途中で解約できますか?
A. 原則としてできません。 年間契約の場合、途中で利用を停止しても、残りの期間分の返金はありません。契約満了日まで利用権限が残り、次回の更新を停止するという形になります。
Q. ライセンス数を減らす「減数」も期限がありますか?
A. あります。 全解約と同様に、更新通知期限(30日前など)までに申し出る必要があります。期限を過ぎると、現在のライセンス数のまま自動更新されてしまいます。
Q. 解約後、データだけ残す安いプランはありますか?
A. 担当営業に相談してください。 以前は参照専用の安価なライセンスなどが提案されるケースもありましたが、現在は方針が変わっている可能性があります。「今のデータを保持したまま、コストを最低限にしたい」と相談すれば、何らかの提案(休眠用プランや、PDF化サービスなど)があるかもしれません。
まとめ
Salesforceの解約手順は以下の通りです。
- 契約更新日の30日前(または指定の期日)を絶対に過ぎないようにする。
- 担当営業に連絡し、解約・減数の意思を伝える。
- 送られてきた書類に電子署名する。
- 契約終了日までにデータをCSVでエクスポートする。
特に「通知期限」は非常に厳格です。 解約を検討している場合は、社内稟議の時間を考慮し、更新日の2〜3ヶ月前から担当営業にコンタクトを取り始めることをおすすめします。
【免責事項】
本記事は執筆時点の情報に基づき万全を期して作成していますが、salesforceの仕様変更や契約プランごとの特約により実際の手順と異なる場合があります。必ずお手元の契約書や管理画面内の最新案内をご確認ください。