メール配信サービス「SendGrid(センドグリッド)」の利用を停止したい。 プロジェクトが終わった、あるいは他の配信サービス(Amazon SESやPostmarkなど)へ移行するため、課金を止めたい。

SendGridを辞める際に最も注意すべきなのは、「いきなりアカウントを削除(Close Account)してしまうと、二度と同じユーザー名やデータが使えなくなる」という点です。

実は、課金を止めたいだけであれば、アカウントを削除する必要はなく、「Freeプラン(無料版)」にダウングレードするのが最も賢い方法です。

この記事では、課金を停止するダウングレードの手順と、完全にデータを消去するアカウント閉鎖の手順、そして日本代理店経由の場合の注意点を解説します。


💡 この記事でわかること

・ 課金を止めるための「Freeプラン」への変更手順

・ 完全退会(Close Account)の手順とリスク

・ 日本代理店(構造計画研究所など)経由の場合の解約ルール


最重要:まずは「Freeプラン」への変更を検討して

SendGridには、期限なしで無料で使える「Freeプラン(1日100通まで)」があります。 有料プラン(EssentialsやPro)を解約したい場合、アカウント自体を削除するのではなく、このFreeプランに変更することを強くおすすめします。

【Freeプランに変更するメリット】

  1. 即座に課金が止まる(次回の更新がない)。
  2. 過去の配信ログや設定、APIキーなどのデータが残る。
  3. もし将来また使いたくなった時、すぐに再開できる。

「もう二度とSendGridを使わない」という確信がない限り、以下の手順でプラン変更を行ってください。

手順1:有料プランの解約(Freeプランへの変更)

Twilio SendGrid(本家・直接契約)の場合の手順です。

  1. SendGridのダッシュボードにログインする。
  2. 画面左上のアカウント名(または左サイドバーの設定アイコン)をクリック。
  3. 「Account Details」を選択。
  4. 「Your Products」タブをクリック。
  5. Email API(またはMarketing Campaigns)のセクションにある「Change Plan」ボタンをクリック。
  6. プラン一覧から「Free」プランを選択し、変更を確定(Upload/Save)する。

これで次回の請求は発生しません。

手順2:アカウントの完全削除(Close Account)

データを完全に消去し、ログインもできなくしたい場合の手順です。 ※一度実行すると元に戻せません。

  1. ダッシュボードの左サイドバー下部にある「Settings」をクリック。
  2. 「Account Details」を選択。
  3. 画面最下部までスクロールする。
  4. 「Close Account」(アカウントの閉鎖)という赤いボタンをクリック。
  5. 確認画面が表示されるので、理由を選択し、パスワード等を入力して実行する。

これで手続きは完了です。メール配信は即時停止され、ログインできなくなります。

【要注意】日本代理店(構造計画研究所など)経由の場合

日本国内でSendGridを利用している場合、多くの企業・個人が「株式会社構造計画研究所(KCCS)」などの販売代理店を経由して契約しています。 この場合、上記の本家管理画面からは解約できません。

代理店契約の場合は、以下の手続きが必要です。

構造計画研究所(SendGrid.kke.co.jp)経由の方

  1. マイページで手続きが必要 本家のダッシュボードではなく、構造計画研究所が提供する「マイページ」にログインします。
  2. 解約の締め切りは「毎月20日」 当月いっぱいで解約したい場合、「当月の20日」までにマイページから解約申請(またはプラン変更申請)を行う必要があります。 21日を過ぎると、翌月分の料金が発生してしまいます。
  3. 「解約」か「プラン変更」か 代理店契約でも、有料プランから「Freeプラン」への変更が可能です。アカウントを残したい場合は「プラン変更」を選んでください。

※詳細は構造計画研究所のサポートサイトまたはマイページをご確認ください。

よくある質問

Q. 月の途中で解約した場合、日割り計算で返金されますか?

A. されません。 直接契約、代理店契約ともに、基本的に日割り返金はありません。有効期限(月末など)まではプランが有効のままとなり、次回の更新から停止されます。

Q. 固定IPアドレス(Proプラン)はどうなりますか?

A. 失われます。 Proプラン以上で取得した「固定IPアドレス(Dedicated IP)」は、Freeプランへのダウングレードや解約と同時に破棄されます。 もし将来再契約しても、同じIPアドレスを取り戻すことはできず、また「IPウォームアップ」を一からやり直す必要があります。ここが最大のデメリットです。

Q. アカウント削除後、同じメールアドレスで再登録できますか?

A. できない場合があります。 システム上、一度登録されたユーザー名やメールアドレスがロックされるケースがあります。再利用する可能性があるなら、絶対に「アカウント削除」ではなく「Freeプランでの放置」を選んでください。

まとめ

SendGridを辞める手順は以下の通りです。

  1. 直接契約か、代理店契約かを確認する。
  2. 代理店なら「20日」までに専用フォームから申請する。
  3. 直接契約なら「Freeプラン」に変更して放置するのが一番安全。

特に「固定IPアドレス」を育てていた方は、解約するとその信頼(レピュテーション)が全て消えてしまいます。 本当に手放して良いか、最後にもう一度確認してから実行してください。

【免責事項】

本記事は執筆時点の情報に基づき万全を期して作成していますが、SendGrid(Twilio社)のUI変更や、代理店の規約改定により手順が異なる場合があります。必ず公式サイトやご契約中の代理店マイページで最新情報をご確認ください。

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