SBI証券を完全解約する方法|NISA・特定口座・FX・信用口座も全部閉じるには?
SBI証券をもう利用しない場合、「証券総合口座を解約すればすべて終了する」と考えている方も多いでしょう。
しかし、SBI証券では証券総合口座のほかに、NISA口座、特定口座、信用取引口座、FX口座などを利用している場合があります。
また、株式や投資信託を保有したままになっていたり、売却代金の受渡しが終わっていなかったりすると、すぐに口座を閉鎖できないことがあります。
この記事では、SBI証券を完全に解約するための流れと、NISA・特定口座・FX・信用口座などがある場合の注意点をわかりやすく解説します。
※手続き方法や画面表示は変更されることがあります。実際に解約する際はSBI証券の最新案内も確認してください。
SBI証券の証券総合口座はWEB上のボタンだけでは解約できない
SBI証券の証券総合口座を閉鎖する場合、原則として「証券口座廃止届出書」を提出する必要があります。
ログイン後のWEBサイトから書類を請求できるほか、自分で書類を印刷する方法や、カスタマーサービスセンターなどから請求する方法も用意されています。
つまり、単にアプリを削除したり、ログインしなくなったりしただけではSBI証券の口座は解約されません。
完全に利用を終了したい場合は、正式な口座閉鎖手続きを行いましょう。
SBI証券を完全解約する前に確認すること
SBI証券では、口座の状況によって事前に整理しておく必要があります。
特に確認したいのは次の項目です。
- 国内株式・外国株式などを保有していないか
- 投資信託を保有していないか
- 現金や外貨などの残高がないか
- 売却済みでも受渡日が到来していない取引がないか
- 未約定の注文が残っていないか
- NISA口座を開設していないか
- 特定口座を開設していないか
- 信用取引口座を開設していないか
- FXなどの各種取引口座を開設していないか
SBI証券では、事前準備が完了していない状態では証券口座の閉鎖手続きを進められない場合があります。
STEP1:保有している株や投資信託を整理する
まず確認したいのが、SBI証券内に有価証券が残っていないかです。
国内株式、外国株式、投資信託などを持っている場合、そのままでは口座閉鎖を進められないことがあります。
SBI証券を完全にやめるのであれば、基本的には売却して現金化するか、必要に応じて他社の証券口座へ移管する方法を検討します。
売却した場合は、売却注文が約定しただけではなく、受渡しが完了していることまで確認しておくと安心です。
STEP2:預り金や外貨などの残高を確認する
株式や投資信託をすべて売却しても、証券口座内に現金が残っていることがあります。
売却代金や配当金、分配金などが証券口座に入金されることもあるため、口座閉鎖前には残高をもう一度確認しましょう。
特に株式を売却した直後に解約しようとすると、まだ受渡しが完了しておらず、残高整理が終わっていないケースがあります。
STEP3:信用取引口座を閉じる
信用取引口座を開設している場合は、証券総合口座とは別に確認しておきましょう。
SBI証券の信用取引口座の閉鎖はカスタマーサービスセンターで受け付けられています。
ただし、信用取引の建玉が残っている場合だけでなく、現物取引・信用取引・投資信託について注文中の取引や、受渡日がまだ来ていない未精算取引がある場合も、信用取引口座の閉鎖を受け付けてもらえません。
そのため、
「建玉をすべて決済したからすぐ閉じられる」
とは限らない点に注意してください。
STEP4:FXなどの各種取引口座を確認する
SBI証券では、証券総合口座とは別にFXや先物・オプションなどの取引口座を開設している場合があります。
FXなどの各種取引口座のみを閉じたい場合は、SBI証券のカスタマーサービスセンターで受け付けているものがあります。
FXを利用していた人は、建玉だけでなくFX口座側に保証金や現金が残っていないかも確認しましょう。
STEP5:NISA口座を確認する
NISA口座を開設している場合は、「SBI証券そのものをやめたいのか」「NISAだけ他社へ変更したいのか」によって手続きが変わります。
SBI証券から別の金融機関へNISAを変更する場合、ログイン後、
「My設定」
→「お客さま情報 設定・変更」
→「お取引関連・口座情報」
→「NISA」
→「他社への変更手続き」
から手続きを進めます。
手続き後、「勘定廃止通知書」が電子交付または郵送で発行され、変更先の金融機関でNISA口座開設手続きを行います。
NISAについては、単に証券会社を解約する場合と、NISAの金融機関を変更する場合を混同しないようにしましょう。
STEP6:特定口座を確認する
SBI証券の特定口座は、証券総合口座とは別に閉鎖することもできます。
特定口座だけを閉じる場合は「特定口座廃止届出書」による書面手続きが必要です。
SBI証券が書類を受け取った後、通常2~3営業日ほどで特定口座の閉鎖手続きが完了すると案内されています。
なお、SBI証券自体を完全にやめる場合は、証券総合口座の閉鎖手続きとあわせて、自分が利用している各口座の状況を確認しておくことが重要です。
STEP7:「証券口座廃止届出書」を提出する
株式、投資信託、現金残高、各種取引口座などの整理ができたら、証券総合口座の閉鎖手続きに進みます。
SBI証券では「証券口座廃止届出書」を請求・印刷し、必要事項を記入して返送します。
WEBサイトから請求した届出書を使用する場合など、登録氏名・住所が確認できる本人確認書類が必要になる場合があります。
SBI証券では、書類返送後から口座閉鎖まで1~2か月程度かかる場合があると案内されています。
「今すぐ使わなくなるから今日中に完全解約したい」という手続きではないため、余裕を持って進めましょう。
SBI証券を解約できない主な原因
SBI証券の解約手続きが進まない場合は、次のような原因を確認してみてください。
株や投資信託が残っている
保有商品を売却または移管して整理する必要があります。
売却したばかりで受渡しが終わっていない
約定していても、未精算取引が残っていると各種口座を閉鎖できない場合があります。
信用取引の建玉が残っている
建玉を決済したうえで、未精算取引や注文中の取引もなくなっているか確認しましょう。
預り金が残っている
売却代金や配当金などによって現金残高が発生していないか確認してください。
重要なお知らせを確認していない
SBI証券では、WEBから口座廃止書類を請求する際、重要なお知らせが未確認だと手続きへ進めない場合があります。
SBI証券を解約する前に取引履歴を保存しておこう
完全に口座を閉鎖する前に、年間取引報告書や取引報告書など、税金の計算や過去の投資記録で必要になりそうな書類を保存しておくことをおすすめします。
特定口座年間取引報告書などは確定申告で必要になる場合があります。
口座を閉じてから「去年いくら売却したのかわからない」と困らないように、必要なPDFや取引記録を確認してから手続きを進めましょう。
まとめ
SBI証券を完全に解約するには、単にアプリを削除するだけではなく、証券総合口座の正式な閉鎖手続きが必要です。
特に、NISA・特定口座・信用取引・FXなどを利用している場合は、それぞれの状況も確認しておきましょう。
基本的な流れは、
「保有商品を整理する」
→「未精算取引をなくす」
→「現金などの残高を確認する」
→「NISA・信用・FXなどを確認する」
→「証券口座廃止届出書を提出する」
となります。
口座閉鎖には時間がかかる場合があるため、完全にSBI証券を利用しなくなることが決まったら、早めに準備を始めるとよいでしょう。