タレントマネジメントシステム「カオナビ(kaonavi)」の利用を終了したい。 「導入したが現場に定着しなかった」「コスト削減のためExcel管理に戻す」「SmartHRなどの他社ツールへ乗り換える」といった理由で解約を検討されているかと思います。

カオナビのようなBtoB(法人向け)SaaSの解約で最も恐ろしいのは、「契約更新の通知期限」を過ぎてしまい、翌年1年分の利用料が確定してしまうことです。

この記事では、自動更新を止めるための期限の確認方法と、具体的な解約手順、そして人事データのバックアップ(エクスポート)について解説します。


💡 この記事でわかること

・ 解約申し入れの「期限」はいつまでか

・ 管理画面からの解約申請ルート

・ 解約前に必須の「CSVデータエクスポート」手順


最重要:解約予告期限(30日前など)を確認する

カオナビの契約は、基本的に「年間契約・自動更新」です。 解約手続きをしない限り、契約は自動的に1年間延長されます。

まずはお手元の契約書(利用申込書)を確認してください。多くの契約では、以下のルールが適用されています。

  • 解約通知期限: 契約満了日の1ヶ月前(30日前)まで
  • 契約満了日: 申込書に記載(例:3月31日など)

【注意】 もし契約満了日が「3月31日」で、通知期限が「1ヶ月前」の場合、**「2月末日」**までに解約手続きを完了(カオナビ側が受理)している必要があります。 3月に入ってから「今月末で辞めたい」と伝えても、契約上は翌年の3月末までの料金支払い義務が発生します。

手順1:管理者(Adm)アカウントでログインする

解約やプラン変更の申請ができるのは、通常「最高管理者(Adm)」権限を持つアカウントのみです。 担当者が退職している場合などは、まずアカウントの権限整理を行う必要があります。

手順2:サポートデスクへ申請する

カオナビには、ワンクリックで解約できる「退会ボタン」はありません。 以下のいずれかの方法で、カオナビ事務局へ連絡する必要があります。

  1. サポートサイトから申請: 管理者機能やサポートサイト(Kaonavi Support Site)内にある「契約内容の変更・解約」に関するフォームを探します。
  2. 問い合わせフォーム・チャット: 専用フォームが見当たらない場合、サポートデスクへの問い合わせフォームから「次回の契約更新を行わず、解約したい」旨を伝えます。
  3. 担当営業へ連絡: 導入時の担当営業(カスタマーサクセス)と連絡がつく場合は、直接メールで解約の意思を伝えます。

※申請後、所定の「解約届(または更新停止の合意書)」の提出(電子署名など)をもって手続き完了となるケースが一般的です。

手順3:人事データの完全エクスポート

解約日(契約満了日)を過ぎると、カオナビ上のデータには一切アクセスできなくなり、一定期間後に完全削除されます。 これまで蓄積した「評価履歴」「顔写真」「スキル情報」などは、必ず解約日までにダウンロードしてください。

必須のエクスポート項目

  1. 基本情報の出力: [管理者機能] > [社員データ管理] > [ダウンロード] から、全社員の最新データをCSVで出力します。
  2. 評価データの出力: 過去の人事評価データは、評価イベントごとにエクスポートが必要です。
  3. 顔写真データ: 一括ダウンロード機能があるか確認し、必要であれば取得します。
  4. 添付ファイル: 社員情報に紐づけてアップロードした職務経歴書などのファイルも、必要に応じて回収します。

代替案:全解約ではなく「減額」する

「コストが高い」という理由だけであれば、全解約以外に以下の方法でコストを下げられる可能性があります。

  • ライセンス数の削減(減員): 登録社員数が減っている場合、契約ライセンス数を減らすことで月額利用料を下げられます(※ただし、これも更新タイミングでのみ変更可能なケースが多いです)。
  • プランのダウングレード: 使用していない機能(パルスサーベイやSPI連携など)がある場合、下位プランへ変更できるか相談します。

よくある質問

Q. 契約期間の途中で解約し、返金してもらえますか?

A. 原則としてできません。 年払いで支払っている場合、途中で利用を停止しても残期間分の返金はありません。月払いの場合でも、契約期間満了までの残額を一括請求されるのが一般的です。

Q. 解約手続き後、いつまでログインできますか?

A. 契約満了日までです。 例えば、2月に解約手続きをしても、契約満了日が3月31日なら、3月31日までは通常通り利用・データダウンロードが可能です。

Q. 解約を引き止められますか?

A. ヒアリングはありますが、無理な引き止めはありません。 解約理由(使いこなせなかった、他社へ乗り換えなど)を聞かれますが、意思をはっきり伝えれば事務的に手続きが進みます。

まとめ

カオナビの解約手順は以下の通りです。

  1. 契約更新日の1ヶ月前というデッドラインを厳守する。
  2. サポートデスク(または担当営業)へ連絡し、解約届を提出する。
  3. 契約終了日までに、全データのCSVエクスポートを完了させる。

人事データは企業の資産です。 「解約したらデータが消えて復旧できない」という事態を防ぐため、解約手続きと同時にデータ移行(バックアップ)プロジェクトを開始してください。

【免責事項】

本記事は執筆時点での一般的なBtoB SaaSの契約慣習および公開情報に基づいて作成しています。株式会社カオナビの利用規約改定や、お客様ごとの個別契約内容(特約)により、解約通知期限や手続き方法が異なる場合があります。必ずお手元の「利用申込書」や「利用規約」をご確認の上、手続きを行ってください。

退会・解約の教科書 運営者情報・本サイトについて