しつこい引き止め・オワハラの対処法|「会社に来い」と言われた時の断り文句
勇気を出して内定辞退の電話をしたのに、 「納得できない。一度会社に来て説明しろ」 「その会社はブラックだぞ。君のためを思って言っているんだ」 と、長時間拘束されたり、執拗に説得されたりするケースがあります。
これらは「オワハラ(就活終われハラスメント)」と呼ばれる迷惑行為です。
企業側も採用ノルマがあるため必死ですが、学生側がこれに付き合う義理はありません。 この記事では、しつこい引き止めを断ち切り、二度と連絡させないための「最強の切り返しフレーズ」を伝授します。
そもそも、なぜ引き止めるのか?
人事があなたを引き止める理由は、愛情ではありません。「保身」です。
- 採用目標人数の未達: あなたに抜けられるとノルマが達成できず、上司に怒られるから。
- コストの無駄: ここまでかけた時間と金が無駄になるから。
つまり、相手の都合100%です。 「君の将来を考えて…」という言葉は、あなたをコントロールするための甘い罠(または脅し)に過ぎません。これを知っておくだけで、冷静に対処できるようになります。
場面別:オワハラ撃退の「鉄板フレーズ」
相手のパターンに合わせて、以下の言葉をロボットのように繰り返してください。 議論をする必要はありません。「拒絶」の意思を示すだけで十分です。
パターン1:「一度会社に来て話そう」(呼び出し)
最も多いパターンです。行ったら最後、個室で大人数に囲まれて「他社への辞退電話」をかけるまで帰してもらえない恐れがあります。
【撃退フレーズ】
「申し訳ございませんが、お伺いすることはできません。 すでに意思は固まっており、お会いしても結論が変わることはございません。 貴重なお時間を無駄にするわけにはまいりませんので、ここでお失礼させていただきます」
【それでも「来い」と言われたら】
「学業(または卒業研究)と入社準備でスケジュールが埋まっており、物理的に時間が取れません」
※絶対に「いつなら空いている?」というスケジュール調整の土俵に乗ってはいけません。「行かない」の一点張りで通してください。
パターン2:「どこに行くの? その会社は良くないよ」(他社ネガキャン)
行先を聞き出し、「そこは離職率が高い」「将来性がない」と不安を煽って翻意させる手口です。
【撃退フレーズ】
「具体的な社名は、相手先企業様のご迷惑になりますので控えさせていただきます」
【社名を言ってしまい、悪口を言われたら】
「貴重なご意見として承ります。しかし、最終的には私自身が両親とも相談し、納得して決断したことです。この決意が変わることはありません」
※「自分で決めた」ことを強調されると、相手はそれ以上踏み込めなくなります。
パターン3:「損害賠償」「大学に言うぞ」(脅し)
知識のない学生を法的な言葉で脅す悪質なパターンです。
【撃退フレーズ】
「法的な問題が生じるということであれば、私一人では判断できませんので、大学のキャリアセンターと弁護士に相談した上で、改めてご連絡させていただきます」
※これが最強のキラーワードです(後述)。
相手を黙らせる「魔法の言葉」とは?
どんなにしつこい人事でも、一発で黙る言葉があります。 それは、「大学(キャリアセンター)」の名前を出すことです。
企業にとって、大学のキャリアセンター(就職課)に「あそこの会社は学生を脅している」と認定されることは、来年以降の求人票を受け取ってもらえなくなる(=採用活動ができなくなる)ことを意味する「死刑宣告」です。
【オワハラを終わらせる最終奥義】
「これ以上引き止められるようであれば、大学のキャリアセンターに報告し、今後の対応を相談させていただきますが、よろしいでしょうか?」
これを言われて電話を切らない人事はいません。 「大学」という権威を盾にすれば、学生個人の問題ではなく「組織対組織」の問題になるため、企業は手を引かざるを得ないのです。
やってはいけないNG行動
オワハラを泥沼化させないために、以下の行動は避けてください。
- 「持ち帰って検討します」と言う その場を逃れたくて「考え直します」と言うのは最悪です。相手は「説得すれば落ちる」と思い込み、さらに攻撃を強めます。「考え直す余地はない」と言い切るのが優しさです。
- 着信拒否をして逃げる 脅されている場合は別ですが、一方的に切ると、実家や保証人に連絡が行くリスクがあります。「辞退します、もう連絡しないでください」と伝えてからブロックするのはアリですが、何も言わずにブロックするのは危険です。
- 「カレー・コーヒー」事件を信じて怯える 前述の通り、身体的な危害を加えられることはまずありません。毅然とした態度で電話に応対してください。
まとめ:あなたの人生は誰のもの?
オワハラへの対処法まとめ:
- 呼び出しには絶対に応じない(行かない)。
- 「相談」ではなく「決定事項」として伝える。
- しつこければ「大学のキャリアセンターに相談する」と言う。
就職活動は、企業が学生を選ぶ場であると同時に、学生が企業を選ぶ場でもあります。 辞退を認めないような企業は、入社してからもパワハラや理不尽な拘束が続く可能性が高いです。 「辞めて正解だった」と確信を持ち、勇気を出してその電話を切ってください。
【免責事項】 本記事は一般的なオワハラ事例とその対処法について解説しています。万が一、監禁(部屋から出してもらえない)、暴行、強要(土下座の強要や書類へのサインの強制)などの犯罪行為に遭遇した場合は、その場で110番通報するか、録音等の証拠を確保した上で、警察や労働局、弁護士にご相談ください。